「一人メビック」から100人の輪をつくりたい!
著書「言葉と経営」をなぜ出そうと思ったのか。そのことを時々聞いていただくようになりました。ここに、記しておきたいと思います。新聞広告などには「気づきの書」と書いてくれています。誰に対する、何の気づきかというと、経営者に対して、言葉が経営課題を解く力を持ったものだという気づきです。
「もっと自社商品が売れて欲しい」「もっと人に来てほしい」「もっと・・・」経営者の希望は尽きません。そのような課題に、テレアポをしましょう、とか、商品に改良を加えましょうというのも、もちろん一案ですが、言葉、つまり、コミュニケーションでできることがたくさんあります。言葉には、そういう力があるんだよ、という気づきです。
大阪に「メビック扇町」という大阪で活動するクリエイターたちが互いに知り合い、顔の見える関係を築くための新しいコミュニティづくりに励んでいる施設があります。そこでは、事業者とクリエイターのマッチングが頻繁に行われています。事業者の抱える課題を、クリエイターの持つ知見やスキルで解く。著書「言葉と経営」は、「一人メビック」です。
今年度から、わたしは「メビック扇町」のエリアサポーターに就任し、応援していく立場になりましたので、ここで「メビック扇町」のPRもします。しかし、わたしは10年前に経済産業局の方から紹介いただいたこの「事業者とクリエイターのマッチング」の文化を、ぜひ日本全国に商習慣や文化として根付かせたいと思い、本を書きました。「一人メビック」が「100人メビック」くらいになれば、と共感いただける事業者やクリエイターと積極的に会っていきたいと思います。