【これも、コピーライターの視点_44】

昨日は、行政職員の方に、
デザイン思考のお話をする機会がありました。
デザインというと作品主義のデザイン、
つまり意匠や美的な処理をイメージしがちで、
それは、1960年代70年代の
大量生産・大量消費の時代に着目をされた
「課題解決」の一つであったと言えます。

つまり、大量に生産されたモノたちから、
頭一つ抜け出るのに、意匠への工夫を図る
という視点から生まれたものです。
その時代の印象が強烈であり、
見た目にもわかりやすいことから
デザイン=意匠という認識で
多くの人の思考が止まっています。
何事も、経済成長期のイメージは強烈で、
そこで思考停止するまたは、当時の感覚を疑えない
というのは、無理もないことかもしれません。

しかし、いまや「コミュニティデザイン」
という言葉があるように、
デザインとは、「課題解決」というのがその本質です。
「地域の課題を解決すること」を、
「地域をデザインする」と言い換えることができます。

事業や企業も同様で、デザイン思考は、
イノベーションの必須要件ですが、
こういう文脈で「デザイン」という言葉を使うことは
まだメジャーになっているとは言えません。
わたしは、
「事業・企業のデザイン」「生活や文化のデザイン」
こそが、この時代を生きやすくすると信じていて、
そういう着想が広がればと願っています。


タグ:#CONERI #クリエイティブ #コミュニケーション #コンサル #言葉と経営 #集客 #こねり #キャッチフレーズ #クレド #セミナー #デザイン思考 #人見 #伝える力 #理念 #指針