【これも、コピーライターの視点_61】

起業したいという人が、
何かのセミナーなどに参加し、
事業計画書の書き方とか
融資のご案内のような資料を持ち帰るのを見るたび、
違和感を覚えます。
整えるべきカタチは案内できても、
その中身を構築させるまでの時間や指導力などが
乏しいのが現状かもしれません。

結局、その中身を一緒につくっていく伴走者として
CONERIは駆け込み寺になっています。
起業者だけではありません。
事業者の方でも、金融機関に提示する資料など、
未来を構想する必要がある資料について、
わたしはどれだけお付き合いしたかわかりません。
(CONERIは未来を言葉によって構想する
支援をしています)

お金は事業に必須です。
しかし、お金を生むのは架空の数字ではなく、
事業者の熱意であり、問題意識など。
多くの金融機関宛の書類には、
未来の売上予測を数字でさせられていますが、
わたしはその根拠が希望的観測ではない事例を
あまり見たことがありません。
融資を受けたい額からの逆算であったりもします。

そんなことよりも、事業者は
自分たちの熱意や社会に対する問題意識を
もっと熱く語るべきだし、
未来を切り拓く言葉を獲得すべきだというのが
CONERIの一貫した主張です。

数字によって過去と現在を管理できますが、
たしかな未来を切り拓くのは、言葉です。
その専門家が、経済界にはほとんどいない。
経産省は金融にまつわる数字にかかわる専門家
(国家資格保有者)ばかりを配置して
仕事をした気になっていますが、
それも限界にきているのではと思います。
数字は大事ですが、それだけでは片手落ち
だということです。
もう片手にあるのは、言葉です。


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