【これも、コピーライターの視点_88】


日本中央競馬会のCMを
ついこの間まで、
毎朝みていたように記憶しています。
鶴瓶と数名の若いタレントが出てきて、
「夏競馬」なんてやっていました。

競馬を熱心にやっていた世代を
団塊の世代と見ると(実感ベースですが)
それは、成熟したと思われる市場の一つ。
同様に、遊技場(パチンコなど)も、
メインの顧客層は、高齢化しているのではないか。

メインの顧客であふれかえるとき、
新規顧客を迎え入れる精神的な余裕は
おそらくよほど仕組み化していないと
ないと思われます。
団塊の世代が熱狂する一方で、
それに影響を受けて同じようにする人もいれば、
「自分のものではない」と思い込み、
見向きもしない人もいる。

成熟市場を放置するとは、
このような結果を招くという
わたしの実感ベースの一例です。
もちろん、競馬とか遊戯関係は
文化的、心理的、時代的な背景もあるでしょう。
しかし、それも含めて、
コミュニケーション戦略の及ぶものです。

企業は、商品のコミュニケーションから
企業のコミュニケーションへと
そして、文化・風土へと働きかける。
こういう拡がりが本来は必要です。
いつまでも自社のことばかり語っていては、
御社の軸足を置く市場は、
いつか衰退してしまいます。


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