広告考05

イメージは、新しいアイデンティティを形成し、競争力を高める。イメージをつくるものに、言葉があり、デザインがある。某県の公共施設のロゴマークの公募に対し、採用者には5000円の謝金を用意しているという行政の案件に、それはいかがなものかと主には非難の声が上がっている。一つには、その公共施設は、ロゴマークを活用した新しいイメージづくりや、それによる競争力を高めることに頭がいっていないのだと思う。名前のタイポとセットでマークもあればいいや、くらいの感覚なのだろう。公共施設とは図書館であると承知しているが、TSUTAYAなどに委託をして、公共の図書館の利用を促進していこうとする取り組みがあるなかで、ずいぶんとのんびりとした考え方をされているなと思う。繰り返すが、イメージは、新しいアイデンティティを形成し、競争力を高める。図書館であれば、おもしろさを言うのか、端正で知的であることを訴求するのか、子どもに対する親しみを出すのか、すべてイメージでコントロール可能な部分がある。全体の戦略を描く人がいないのだろう。公共施設は税金で成り立っていて、利用されない施設は閉鎖の時代。ロゴマークを戦略的に使う発想に至らないのは、勉強不足? 勉強不足が税を無駄にするという意識はあるのだろうか。



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