言葉と経営_その後
アマゾンプライムで、ジャニーズwの若きスターたちが、太平洋戦争を経験された方々に話を聞きにいくというドキュメンタリー番組を視聴した。番組制作者の狙いは、体験談を通して平和の尊さを伝えることにあるのかもしれませんが、私は、戦争体験とその後を語っておられる80歳、90歳の方の話を拝聴しながら、洗脳とそこからの解脱を思わずにはいられませんでした。
洗脳とは、当時の日本国の洗脳です。思い込ませる、信じ込ませる。そして、若干14歳の少年が敵国に憎しみを抱き、魚雷を載せた小さな船で軍艦に向かっていく。それは、思考の刷り込みあってこそ。彼がそれから解かれたのは、終戦後、家に帰り親が背中にしがみついて泣き崩れた時だと言います。もちろん、それは解かれたきっかけであり、その後、長い時間をかけて溶解し、自分のやったことの罪深さを知り、悲しみ、途方に暮れたと想像します。
洗脳と解脱は、いつの社会にも共通することだと思います。例えば、CONERIは、経営に言葉は重要であり、効くと信じています。それは、そうとは思わない人から見ればただ洗脳されているだけに見えるはず。逆に、同じように信じている経営者がCONERIのお客さまです。そして、それは一定の効果があるので対価として報酬をいただき、継続的にお付き合いいただいています。
人生とは、洗脳と解脱の繰り返しかもしれません。信じる時には、気持ちがその方向に入り、万事エネルギーに満ちて上がっていく。そこに一抹の疑問を持った時に、それは崩壊していく。それは、次のステージ=洗脳?に向かう兆しかもしれません。人は誰でも信じて疑わないものを生き、気づけばそれに後悔もあれば達成感もある。言葉と経営への信念はいまだに揺らぎませんが、それを多角的に客観的に考える余裕が出てきた今日この頃です。