言葉の専門家
すごいなあと尊敬しているデザイナーさんがCONERIのことをお客さまに紹介していただくときに「コピーライターというよりも、言葉の専門家」とお伝えしてくださったそうです。それをお聞きして、現在の自分のことを的確に言ってくれたなと嬉しく思いました。
広告主の商品やサービスにおけるメッセージを見出し言語化したり、社長インタビューを文章化したりしてトップメッセージを書く経験を通して、生きていくためには「気持ちの言語化」が大切だと気づきました。言葉の前には思考があり、思考は感情が規定し、その前提に自己または自社のあり方があります。つまり言葉は、思考と感情、あり方の結果で、それらを整えることが、より良い言葉の選択につながると言えます。言葉の選択は、未来の選択です。
コピーライターは、商業文を書く職業だと2000年前後には教わりましたが、いまやその範疇を超え、人が歩を進めるのために、混沌を言葉で整理し、思考を整え、感情を整え、あり方を考える。このあたりのことがとても大切になってきていると考えています。考えるとは、具体と抽象を行ったり来たりしながら、新しい概念を獲得していくことであり、言葉の専門家とはつまり、そのプロセスの伴走と、そこから導かれる言葉の整理ができることを意味するのだろうと、現在進行形ではありますが考えています。