CONERIの理念&指針
仕事として人様の企業の理念やフィロソフィーを考えているにもかかわらず、自分のことはわからない。これは人間の常かもしれませんね。
CONERIの理念は何ですか?と言われ、長らく「クリエイティブで世の中を面白く!」と言っていましたが、もっと身近なところで、
・人に親切にする
・困っている人がいれば進んで助ける
ことをあえて掲げてとても大切にしたいと思うようになりました。
クリエイティブで世の中を面白くするための最低限の指針に当たると思います。
当たり前のことに思えますが、CONERIのあり方の土台とします。
愛
言葉をもつ商品や企業は、愛されていると思う。
企業スローガン、商品のキャッチフレーズなど。
愛の総体が、その企業の商品の売上になっているようにも思う。
私は宣伝会議賞をいただいたのはFMラジオ付きケータイ。
「あれば聞く。」と書いた。
飾らない素直な商品気分だが、もっと愛のある言葉もあったと思う。
しかし、そういう言葉でも、商品に与えられた時に愛される糸口にはなると思う。
言葉を考えることは、愛すること。
言葉を持ち、言葉が伝わっていくということは、愛が広がっていくということ。
そんな商品や企業が、売れないはずはない。
コピーの勘所(課題の設定)
良いキャッチフレーズは、良い課題から生まれます。
良い課題とは。
毎年開催されているキャッチフレーズ1本勝負の「宣伝会議賞」は良い課題の例がたくさん見られます。
・お届けと受け取りの負担を軽減させる宅配ボックス「コンポライト」を選びたくなるようなアイデア(パナソニック2021)
・キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア(クレディセゾン2021)
・「大切な人を乗せています」この気持ちをラジオCMで表現してください。(コンドルタクシーグループ2007)
一見容易な課題設定に見えますが、あれも言いたい!これも言いたい!という企業の欲求を、たった1行で簡潔に表せることは、キャッチフレーズを制作する前提としてとても大切なことです。
what to sayは、この明確で簡潔な課題に対して生まれるものです。
訴求したい商品やサービスからのみ課題が生まれるとは限りません。
自社の存在意義そのものが競合他社と違うのだと自負する企業の場合は、そのあり方、哲学、思想などをテーマとして設定することもできます。
良い課題に対して、良いキャッチフレーズ、良いコミュニケーションが生まれるということです。
そして、コピーライターは、課題設定の段階から企業と関わるケースがあります。
何かの参考になれば幸いです。
コピーの勘所
「何を伝えたいのか」
このことが明確であることが第一です。
いきなりコピーっぽいものを考えようとするのではなく、まず伝えたいことをはっきりとさせることです。
これは、人前に話をするときも同じ。
伝わる話には、メッセージ、言いたいことがあります。
私は、子どもに国語を教えていますが、授業にも毎時間伝えたいことがあります。
授業とは、何を伝えるかが明確でなくてはなりません。
業界ではこれをwhat to sayと言ったりします。
ある商品を売りたい時に、その商品を何をいうのか。
形?色?材質?価格?機能?・・・
360度にわたってくまなくそれを洗い出すことにはじまります。
what to sayがしっかりしているとは、家の骨組みがしっかりとしていることと同じです。
そこに多少の肉付き(表現)がまずくても、伝わるものです。
初めての方がご自分でコピーを考えられるときは、このようなことに留意されると良いと思います。
【クリエイティブ×企業経営_無料相談会】2022.04
クリエイティブの力で、企業を元気に!面白く!
4月の相談会のご予約を賜ります。ご希望の日時を明記の上、お申し込みください。zoom、対面、いずれでもOKです。
・経緯
コロナ禍以前の2018年に、香川経済同友会としてメビック(大阪市経済戦略局が設置)の視察をさせていただき、「クリエイティブハブ構想」なるもの香川県に提言させていただきました。主旨は、クリエイターと事業者の恒常的な交流の場をつくることで、相互理解を促進し、事業経営にクリエイティブの力を生かしやすくするプラットフォームづくり。これまで特に目立った動きも認められないので、自分でやってみようと立ち上がります。
・立ち位置
CONERIとしてではなく、大阪市経済戦略局が設置し、公益財団法人大阪産業局が運営するクリエイティブ産業振興施設「メビック」のエリアサポーターとして立ち上がります。メビックでは、10年以上も前から、毎日のさまざまな活動を通じて、仕事や立場にかかわらず、こころが通じあう関係性を大切にし(クリエイターと事業者の恒常的な交流の場づくり)、つながりのその先にある、豊かなクリエイティブが生まれるための環境づくりに取り組んでいます。企業経営にクリエイティブがうまく活かせるのは、その結果にすぎません。
・やること
1) CONERIとして事業者のクリエイティブ相談会を実施していたものを、そのまま継続します。
2) CONERIで解決できることは、コミュニケーションの設計。具体的には、自社の存在意義の言語化、その論理的な展開としての宣伝・広告、商品開発、営業施策、社内施策ですが、CONERIの仕事になる、ならないはどちらでも構いません。
3) 相談内容によって、適任と思われるクリエイターの紹介、交流の促進、メビック主催の事業者とクリエイターの交流の機会等をご案内します。仕事になった場合でも、手数料をいただくものではありません。
・こだわり
1) 全国区であること。
→わたしはメビックの「エリアサポーター」として香川県に在住していますが、コピーライターとしてデビューして以来、全国区であることをずっと意識しています。その証拠に、全国区の広告賞の受賞を重ねてきました。エリアの事業者の課題を、全国区のクリエイティブ力で解決に導きます。全国や世界のクリエイターと、オンラインを活用してつなぎます。
2) これまでの枠を疑い、壊す
→わたしはコピーライターを軸足として、大学院の研究生として地域・交通計画の分野で論文を書かせていただき、言葉の力を子どもに授けようと国語・現代文の学習塾「OSアカデミア」を主宰するのみならず、言葉による心の「解放」を肉体でとらえるリラクゼーションマッサージのセラピストなど、とにかくクリエイティブの力が様々な世界で生きることをみずから体験しています。商品の売り文句を書くという旧来のコピーライターの枠に囚われて生きていないことが、ご相談者のお役に立てるものと考えています。
・協力
クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック