言葉は心
言葉とは心。
コピーライターは、主に商業における言葉を扱いますが、
このシンプルな定義を忘れては、共感を形成することはできないと思う。
自戒をこめて胸に刻む。
コピーライターの本質
コピーライターになりたいという希望者は増えているのか減っているのか。私もかつて通った宣伝会議のコピーライター養成講座は、オンラインも選択できるようになっています。コピーライターという仕事は、広告制作上に必要な職業として、それはおそらくメディバイイングに付随する仕事として、広告代理業から生まれたものだと思われます。メディアそのものが変化していく中で、コピーライターの仕事の本質は何かと考えた時、私はやはり「言葉にならない思いをそれでも伝えたい人のお手伝い」だと思います。
人は、言葉にしなければ認識できないし、認識することで人生を前に進めることもできるし、組織をうまく切り盛りする力にもなる。売れるかどうかよりも、「そこまで言えればやった甲斐がある」というあたりが、健全な心持ちのようにも最近感じます。
人を動かしたいとか、社会を変えたいとか、そういうことは一見すると高い志に見えますが、最近の私にはそれはあまり響かないことで、そんなことよりお前が変われと思うことがしばしば。私がおつきあいさせていただくお客さまに、そういうことを言い出す人はいなくなったのも良い流れだと思っています。言葉は綺麗に使うというのも、社会的なマナー。
いずれにしても、言葉にならない思いを言語化する、または自分で考える方法や筋道を整える、その辺りの仕事は、メディアの変化にかかわらず、コピーライターの仕事の本質的な部分として際立っていくのではないかと思います。コピーライター養成講座は、方法論や実例が示されることが多いですが、このようなことを誰かが言い出しているといいなあと思います。
いま、何が起きているのか
人は学習をする。
当然、広告の受け手という「人」も学習をする。
ギミック、小手先の技術などは、もはやお見通し。
共感の時代。
楽しんでいる人、楽しんでいる波長に同調することで、物事は広がりを見せる。
自分がワクワクしながらやっていること。
それが、いかなる広告にも勝る。
そんな時代じゃないかな、いまは。
当然、そういう人の発する言葉は他意がなく、そのままで面白い。
多少のブロークンもご愛嬌。
コピーライターは、そういう人が発信した膨大な情報を、整理して編集することはできる。編集とは価値化。でも、まあ基本は、やっている当事者のワクワクを超えることはない。膨大な広告予算によらず、ありのままで勝負ができる良い時代といえば、良い時代です。
もう一方の軸は、イメージ。
これはやはり人にとって「印象」という意味でついてまわる。
イメージの構築、運用、修正は、やはりいまだにオーダーは絶えません。
しかし、上記と「運用」の時点で交わる。
そこに隠しきれなさ、つまりイメージの破綻のリスクと、イメージの相乗効果の分かれ道が潜んでいます。
クリエイティブ無料相談会(2021.01)
【クリエイティブ×企業経営_無料相談会】
クリエイティブの力で、企業を元気に!面白く!
1月は20(水曜)21(木曜)いずれも10時から15時まで開催。
・経緯
コロナ禍以前の2018年に、香川経済同友会としてメビック(大阪市)の視察をさせていただき、「クリエイティブハブ構想」なるもの香川県に提言させていただきました。主旨は、クリエイターと事業者の恒常的な交流の場をつくることで、相互理解を促進し、事業経営にクリエイティブの力を生かしやすくするプラットフォームづくり。これまで特に目立った動きも認められないので、自分でやってみようと立ち上がります。
・立ち位置
CONERIとしてではなく、大阪市経済戦略局が設置し、公益財団法人大阪産業局が運営するクリエイティブ産業振興施設「メビック」のエリアサポーターとして立ち上がります。メビックでは、10年以上も前から、毎日のさまざまな活動を通じて、仕事や立場にかかわらず、こころが通じあう関係性を大切にし(クリエイターと事業者の恒常的な交流の場づくり)、つながりのその先にある、豊かなクリエイティブが生まれるための環境づくりに取り組んでいます。企業経営にクリエイティブがうまく活かせるのは、その結果にすぎません。
・やること
1) CONERIとして事業者のクリエイティブ相談会を実施していたものを、そのまま継続します。
2) CONERIで解決できることは、自社の存在意義の言語化、その論理的な展開としての宣伝・広告、商品開発、営業施策、社内施策ですが、CONERIの仕事になる、ならないはどちらでも構いません。
3) 相談内容によって、適任と思われるクリエイターの紹介、交流の促進、メビック主催の事業者とクリエイターの交流の機会等をご案内します。仕事になった場合でも、手数料をいただくものではありません。
・こだわり
1) 全国区であること。
→わたしはメビックの「エリアサポーター」として香川県に在住していますが、コピーライターとしてデビューして以来、全国区であることをずっと意識しています。その証拠に、全国区の広告賞の受賞を重ねてきました。エリアの事業者の課題を、全国区のクリエイティブ力で解決に導きます。全国や世界のクリエイターと、オンラインを活用してつなぎます。
2) これまでの枠を疑い、壊す
→わたしはコピーライターを軸足として、大学院の研究生として地域・交通計画の分野で論文を書かせていただき、言葉の力を子どもに授けようと国語・現代文の学習塾「OSアカデミア」を主宰するのみならず、言葉による心の「解放」を肉体でとらえるリラクゼーションマッサージのセラピストなど、とにかくクリエイティブの力が様々な世界で生きることをみずから体験しています。商品の売り文句を書くという旧来のコピーライターの枠に囚われて生きていないことが、ご相談者のお役に立てるものと考えています。
・日時
毎月4回、水曜と木曜の午前(10時から12時)を原則として、予約制にて無料相談会を開催します。
1月は20(水曜)21(木曜)
・協力
クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック
タグ:#CONERI #クリエイティブ #コミュニケーション #メビック #コピーライター #コネリ #こねり,#コピーライター,#言葉と経営
明けましておめでとうございます(2021)
本年も、CONERIをよろしくお願いいたします。
いまは元日の19時過ぎ。テレビで、コンビニ各社の「イチ押し」のお惣菜やパン、スイーツを一流料理人が「合格」「不合格」とやっています。コンビニの開発担当者が「合格」が出るように祈り、結果に涙しています。嬉し涙、悔し涙、悲喜交交。彼らの姿を見て、わたしは、こういう人と仕事がしたいと思いました。
気持ちを込めて、魂を込めて作ったものを、なんとか言葉で売って欲しい。そういうオファーを今年もお待ちしています。自社のアプリをスマホに入れてもらえればOKとか、ウェブをとりあえず作っておけば OKという、いわゆるデジタルの「仕組み」で売ろうとする流れがある中で、その中の言葉に期待し、魂を乗せたいと思われる方との出会いに恵まれることを希望します。
今年も、皆さまにとって、そしてCONERIにとっても最高の幸せを掴む年となりますよう。