【これも、コピーライターの視点_67】
<事業承継のヒント>
事業を後進に承継したくなければ、
すべてを自分(現社長)の頭になかに
閉じ込めておけば良いのです。
逆も真なりで、
事業を誰かに承継したければ、
誰もが分かるカタチで言語化することが必要。
社長の思い、めざしたい自社の未来、
その事業を通して描きたい社会像。
そういうものを形式知化することで
それが一つの求心力となり、
後進に継がれてゆきます。
CONERIは、その言語化/形式知化する
お手伝いをしている会社です。
http://www.coneri.co.jp
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【これも、コピーライターの視点_65】
<モノを売るのに、誠意は大事>
あるメーカーの健康食品で
うれしい有効成分が「1万ミリグラム」
入っていると言っている
ラジオCMを聞きました。
1万ミリグラム?!
つまり、10グラムですか。
栄養ドリンクで
「タウリン1000mg配合」というのは
よくCMで耳にしますが、
それは、つまり、1gのこと。
それを上回って「1万」とこられると
なんだか違和感を覚えます。
そこまで誇張して、
なぜ言う必要があるのか。
「有効成分は10gだけですが、
ちゃんと配合されています」と
言うのではいけないのか?
むしろ、そちらの方が誠意を感じませんか。
誇張して言うことで、
そうしなくては売れない必然を
勘ぐってしまう、
かえってマイナスな表現に聞こえました。
誠意を持って身の丈を売っていくので
いいじゃありませんか。
少なくとも、CONERIの得意先には
そのようにお話をしています。
必要以上に大きく見せるのは
カッコ悪いです。
そうせざるを得ない弱さを
探ってしまいます。
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【これも、コピーライターの視点_64】
<めざしたい未来像を描こう>
気が付けば、トヨタカローラの販売台数は
プリウスの半分くらいになっています。
カスタマイズを繰り返すことより、
めざしたい未来像を語っていた方が
時代を切り開いたのですね。
ガソリン車が世を謳歌していたときに、
粛々とハイブリッドの開発にいそしむ。
それは、固形燃料を消費しないで
環境にやさしいクルマが走る社会をめざしたい
という未来志向の信念とも夢とも
言えるものがあってこそ。
昨日の延長に、今日はない。
今日の延長に、明日はない。
カスタマイズの精神は、
昨日の延長に明日があるということ。
それはそれで、目先の利益の確保に必要ですが、
競合他社から頭一つ抜け出るには、
求心力のある未来を描き、社会に問うことが必要です。
しかし、わたしたちは、前年対比の数字を
いじくることはできても、
想像もつかない魅力的な未来を描くことは
苦手とする人が多い。
つまり、成長のチャンスはここにあります。
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【これも、コピーライターの視点_63】
<引き算もしよう>
企業のコミュニケーション戦略を考えると
どうしても、ないものをつくるという発想は
先に立ってしまいます。
それは、予算もかかるもの。
逆に考えてみてはどうでしょう?
つくるばかりではなく、
あるものをチェックして、引いていく。
つまり、自社のブランドを邪魔しているものは
何だろうか?
ノイズを削除していくという発想です。
あるところで、自社は白を是とします!
と言っているのに、
どこかに赤や黒が混ざっていないか。
異物混入は、コミュニケーション効率を
著しく低下させます。
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【これも、コピーライターの視点_61】
起業したいという人が、
何かのセミナーなどに参加し、
事業計画書の書き方とか
融資のご案内のような資料を持ち帰るのを見るたび、
違和感を覚えます。
整えるべきカタチは案内できても、
その中身を構築させるまでの時間や指導力などが
乏しいのが現状かもしれません。
結局、その中身を一緒につくっていく伴走者として
CONERIは駆け込み寺になっています。
起業者だけではありません。
事業者の方でも、金融機関に提示する資料など、
未来を構想する必要がある資料について、
わたしはどれだけお付き合いしたかわかりません。
(CONERIは未来を言葉によって構想する
支援をしています)
お金は事業に必須です。
しかし、お金を生むのは架空の数字ではなく、
事業者の熱意であり、問題意識など。
多くの金融機関宛の書類には、
未来の売上予測を数字でさせられていますが、
わたしはその根拠が希望的観測ではない事例を
あまり見たことがありません。
融資を受けたい額からの逆算であったりもします。
そんなことよりも、事業者は
自分たちの熱意や社会に対する問題意識を
もっと熱く語るべきだし、
未来を切り拓く言葉を獲得すべきだというのが
CONERIの一貫した主張です。
数字によって過去と現在を管理できますが、
たしかな未来を切り拓くのは、言葉です。
その専門家が、経済界にはほとんどいない。
経産省は金融にまつわる数字にかかわる専門家
(国家資格保有者)ばかりを配置して
仕事をした気になっていますが、
それも限界にきているのではと思います。
数字は大事ですが、それだけでは片手落ち
だということです。
もう片手にあるのは、言葉です。
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