【これも、コピーライターの視点_27】

コピーライターの仕事は、
「引き出す」ことと「開発する」ことに
大別できます。

引き出すとは、言葉にならない思いを
質問や対話を通して語ってもらうことで
可能になることです。

そこで語られなかったけれども、
言外の意味や背景、文脈などを
くみ取りながら、的確な言葉を
創り出すことや、語られたけれども、
広く世に発表するときに、
言葉の精度を高めたり
いっそう共感が得られたりする
言葉に変換していくことが「開発」。

これらの仕事は、
what to say?(何を言うのか?)
how to say?(どのように言うのか?)
why to say?(なぜ言うのか?)
と整理することができます。

what と how は、
旧来から言われている定石ですが、
whyという視点は、
この国の国民に共通する経済目標が
失われたとき以降に発生し、
いまなお有効な視点です。

「なぜ、あなたはそれを言うのか?」と
いう視点は、企業の「生き方/あり方」に
つながるものであり、イマドキなのです。


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【これも、コピーライターの視点_26】

才能に休みなし、
というほど大げさなことではありませんが、
休暇とは関係なく、
自分の熱中しているテーマを
自分のペースで追いかけている大人を
カッコいいなと思った子どものわたしは確かにいて、
それはいまにつながっているように思います。

ファーブル(Favre)にとっての昆虫を
持っている大人か、そうではない大人か。
世の中には、その2種類の大人しかいないんだよ。
寝食忘れて熱中できることを持っている方が
これからの時代は生きやすいよと
わたしは子どもに伝えたいと思います。

そして、好きなことを持てると、
働き方改革による労働時間の見直しと
無関係な生き方をしたいと思えるのではないか。
お盆でも、部活動に行っている子どもに出会うと、
頑張れよ!と思う。
休日にもかかわらず、
寝食忘れてやりたいことをやっている経営者からは、
いろいろメールが入っています。
真摯に応援したい経営者です。


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【これも、コピーライターの視点_25】

これからの時代の企業経営において、
「言葉」は必須であり、
それを的確に持てる者と
そうではない者との間には
大きな格差が生じるのではないか
という思いがわたしにはあります。

モノやサービス自体に差異が見出しづらい時代に、
または、人は自分の世界観を丁寧に構築したがる時代に、
企業は、パーソナリティーとかキャラクター、
こころざしや生き方/あり方にこそ、
他との差が生まれ、
そこに人が惹かれる要因が形成されていくからです。

それらのことを的確に表現できるツールとして
言葉は最適であり、必須です。
写真などでも表現できますが、
写真の方針は、起点となる言葉から生まれます。
ビジュアル・デザインも同様に言葉が起点。

著書「言葉と経営」は、
このような言葉の時代に、
誰でも扱える言葉は経営者が自分で扱うことが
増えてきていますので、
そのヒントになればという思いもあって書きました。

または、自分では書けないという場合に、
わたしの視点やまなざしを150のコラムにして
したためたものとなります。

生き方/あり方、こころざしは、
様々な表出の方法があり、
それを経営者と一緒に考えていくことも
わたしの仕事の一つです。


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【これも、コピーライターの視点_24】

共感の時代だと言われ、
共感をでっちあげることはできるか?
セオリー通りにすれば、無理ではない
というのが、その答えでしょうか。

しかし、心底好きでやっている人から醸し出される
オーラのようなものをでっちあげることは
ほぼ不可能に近いと思われます。

事業者にはいろいろあって、
好きで好きでやっている経営者もあれば、
事業を受け継ぎ、好き嫌いは二の次で
継続されている経営者もある。

その善し悪しではなく、
それぞれ事情や都合を抱えていてもなお、
共感の時代にコミュニケーションをはかって
自らの市場を獲得する必要があることに
変わりはありません。

経済成長期に比べて、
報われることの少ない時代かもしれませんが、
丁寧に共感の輪を広げていくことが
揺るぎない事業の土台となります。

その共感とは、具体的に言うと、
人の気持ちの高まりや温かさみたいなもので、
それは、すべてのコミュニケーションポイントにおいて
求められることとなります。
そこには、やはり言葉があるのですね。


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【これも、コピーライターの視点_22】

CONERIの顧問先には、
従業員数名から数百名まであります。
それは、わたしとの時間の過ごし方に
違いが出てきます。

従業員数名のところは、
社長とわたしという1対1。
数百名規模になれば、
例えば、広報部総出とか、
役員らとわたしという複数になります。

複数のメリットは、
互いに学びあえるというところで、
その力はバカにできない。
それは、家庭教師が良いのか
集団で学ぶ学習塾が良いのか、
ということに似ているように感じています。

家庭教師は、わかるまで
自分のレベル/ペースで教えてくれるが、
そこに甘んじてしまうことも。
他者との切磋琢磨が
集団ごと引き上げるという現象は、
わたしが複数と対峙するときの
大きな魅力です。

いずれもメリットがありますが、
役員複数とやっても、
最後は、社長との会食になって、
社長と深くお付き合いすることがあり、
それはそれで、トップのむつかしさを
知ることになります。

いかようにでも
CONERIの活用方法はあるということです。
それぞれに良さがあり、
事情に応じて活用形態を変化さえていくことが
賢明だと思っています。


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