【これも、コピーライターの視点_114】


<拡散と収束>

社員が自由に発言できる「企業文化」が
定着したとして、そこで多様な意見が
たくさん出てくることは「拡散」。
広がっているイメージです。
社員の数だけ拡散するといってもいいでしょう。

しかし、どれもこれも採用するわけにはいかない。
多様な意見を受け止めながらも、
それらをゆるやかに一つの方向に
「収束」を図らなくてはなりません。

ある校長先生が言っておられました。
保護者の数だけ意見はある。
しかし、そのすべてに対応することはできない。
「うちの学校はこうです」と
一つの軸を示して納得を得ることが
学校経営でもっとも重要で困難なことだ、と。

企業経営も同じではないだろうか。
一つの軸とは、理念であり、ポリシーであり、スローガン。
しかし、そのたった一つの言葉の背景に
多様な意見や考え、価値観のあることが大事。
ジャングルにそびえる大樹の下には、
無数の下草や低木があるイメージ。
下草こそ、豊かさ。
小鳥が集まるのは、大樹。
いずれもあってこそ。
拡散と収縮、演繹と帰納を
繰り返せる企業文化が求められます。


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【これも、コピーライターの視点_68】


<すべて、同じ「人」の心だから>

私たちは、人と会ったとき、
どのような印象を抱くか?
・やさしそうな人だな。
・おおらかな人だな。
・笑顔が素敵な人だな。
・明るい人だな。
・快活な人だな。
・面白い人だな。
・誠実な人だな。
・もの静かな人だな。
・よく考えている人だな。

いくらでも挙げられますが、
企業のコミュニケーションにおいて、
例えば広告を打ち出した場合、
広告は見られて3秒。
上のような印象を与えることができれば
それはごく自然に人の心に入ることができた
と見るべきだと考えています。

コピーライターやデザイナーは
緻密に考えて、広告を設計し、制作します。
しかし、人と人が会ったときの心の動きと
同じこと以上のことを期待するのは
少し無理があるし、
広告はそこまで万能ではないと謙虚にも
ならなくてはいけません。

その次に、「もう少しこの人と
時間をともにしてもいいな」
と思わせることも、最初の3秒の役割。

企業側は、常に盛りだくさんのことを言いたい。
しかし、それは初対面で
マシンガントークを浴びせられるようなもの。
わたしは、ご遠慮願いたい人です。




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【これも、コピーライターの視点_26】

才能に休みなし、
というほど大げさなことではありませんが、
休暇とは関係なく、
自分の熱中しているテーマを
自分のペースで追いかけている大人を
カッコいいなと思った子どものわたしは確かにいて、
それはいまにつながっているように思います。

ファーブル(Favre)にとっての昆虫を
持っている大人か、そうではない大人か。
世の中には、その2種類の大人しかいないんだよ。
寝食忘れて熱中できることを持っている方が
これからの時代は生きやすいよと
わたしは子どもに伝えたいと思います。

そして、好きなことを持てると、
働き方改革による労働時間の見直しと
無関係な生き方をしたいと思えるのではないか。
お盆でも、部活動に行っている子どもに出会うと、
頑張れよ!と思う。
休日にもかかわらず、
寝食忘れてやりたいことをやっている経営者からは、
いろいろメールが入っています。
真摯に応援したい経営者です。


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ネーミング

自分を呼ばれるとき、
名前を呼ばれるのは
誰でもうれしいはず!

その「名前」を考えて欲しい
というオーダーも、
わたしのところにやってきます。

これまでいくつもの「名前」を
世に生み出してきました。
名前の誕生は、命の誕生と同じくらい
意味のある喜ばしいことです。

そして、言葉=認識ですから、
商業ベースであれば、
その名前によって、人が集まったり、
モノやサービスが売れたりします。

名前は、意思でもありますから、
歴史的な背景を受け継いだり、
経営者の精神を内包させることもできます。

名前を考えることを
ネーミングと言いますが、
子どもの名前を考えるときに
ネーミングとは言いませんね。
何だか軽い響きがありますが、
実に重たい責任を伴う
重要な仕事なのです。

ネーミングのはじまりは
経営者の思いを十分に
受け止めることに始まります。
ぜひご一緒にいかがですか!


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