【これも、コピーライターの視点_126】

<次の一手>

新聞の広告紙面を活用した「通販」なるものは、
1800年代のアメリカに端を発しています。
(わたしの記憶が正しければ)
当時は、画期的な手法であり、
そこに載せられた商品に、
「バラ」なんてのもありました。
アメリカの住宅の広い庭にバラ園を作ろう
という触れ込みで、その種を送るのです。
バラにとどまらず、レコード、コーヒーと
商品はどんどんと増えていき、
新聞の広告枠でモノを売るという手法が
定着し、日本にも及びました。

新聞の広告枠はテレビになり、
公のメディアではなく、
個別のお手紙であるダイレクトメールなどへと
手法は多様化していき、現在に至ります。
およそ100年から200年弱で
その仕組みは誰もが知るところとなり、
ネットの出現もあって、
相対的にその価値が問われています。

先日の某社からの問い掛けは、
DMが効かなくなったという課題。
アメリカを見ても、模倣できることは
ごく限られたものしかない時代。
ネットをたたいても打開策は出てきません。
考えるしかないのですが、
考える材料が乏しければ、
出てくる対策も、陳腐なもの。
たしかな見通しを立てることに、
CONERIは少しはお役に立てたのではないか
と思います。


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【これも、コピーライターの視点_125】

<生きた言葉>

言葉には、死んでいる言葉と
生きている言葉があると感じています。
生きている言葉は、人の心に働きかけ、
気持ちを揺さぶる。
時に激しく。時に心地よく。
そして、行動や意識の変容を促す。

コピーライターの考える言葉は、
そうでなくちゃ!というのが
わたしの信条です。

そうであればこそ、
広告として外部に機能するだけでなく、
企業内部にも働きかけることができ、
言葉が経営に有意であると言える
のだと思います。


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【これも、コピーライターの視点_124】

<かかわり方の変化の実験>

CONERIさんは、コピーを書いていないのですか?
という問いかけをいただき、
そう見えるのも無理はないと思っています。
わたしはいま、コピーライターとして、
企業とのかかわり方を変えていこうと試みているのです。
その変化の過程に
このように思われるのも仕方ないことだと思います。

これまで、コピーライターは、
広告を作るときに呼ばれ、
企業や代理店から話を聞いて、
それに即した言葉を提供していました。

わたしは、その思考の過程にこそ
旨味が詰まっていて、
そこを企業経営者や企業の職員の方々と
二人三脚をすることで、
広告の言葉という表層だけではなく、
経営の真髄に働きかけて、
企業体質から業績の向上に貢献できる
という仮説を握りしめています。

ですから、その過程を二人三脚する姿が
時にコンサル的に映ることがありますが、
それもこれも、軸には言葉があります。
単なるコーチングとも違い、
単なるコンサルとも違うという
実に説明の面倒くさいものですが、
旧来のコピーライターの枠にとらわれず
時代に即した新しいあり方を模索しています。
企業の存在価値を言葉で明確化・戦略化
するもっとも合理的な方法を
常に考えています。
新しいあり方には、新しい方法が必要だからです。

クリエイティブとは、関係性の再考/再構築。
このことを、身をもって実践しています。
企業に提供しているものも、
結局は、クリエイティブ。
関係性の再考/再構築です。
閉塞感を打開して突破する最良の方法です。

このような姿勢に基づく相談会を開催します。
各社課題持ち込みで個別に対応します。

日時 12月7日(木曜)14時半〜16時
場所 CONERI(香川県高松市番町1丁目9-1
番町みやたけビル2階)
相談料 1万円(30分あたり)
連絡のつく方法でご予約ください。


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【これも、コピーライターの視点_121】

<結局は自分で考えるしかない>

人類は、農業から工業へ、
そして、知識産業へと進展していますが、
経済学の主流は、工業化の時代で
止まっているように思われます。

原価計算というのも、
工業の時代のもので、
例えば、知識産業に属するコピーライターに、
工業に用いるそれに当てはめても
ピンとくるものではありません。

理論というものが
「実際」のあとに来るものであるとすれば、
現実に直面している課題に対しては、
本で学んだことをもとに
自分で考えるしかありません。
学んでいる内容が希薄であれば、
それはそれでしんどいことですが、
どちらにしても、本やネットに
処するノウハウはあっても、
自分たちの企業の実際に当てはまることは
ほとんどないのが実情ではないか。

これが、CONERIがノウハウを提供することを
二の次にして、個々の思考力を鍛えることに
働きかけるアプローチをとっている理由。
思考とは、言葉です。


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【これも、コピーライターの視点_120】


<人は、人の道具であってはならない>

「仕事」はどのように成り立つのか。
仕事を支えるのは、「知識・技能」であり、
それらは「定着」してはじめて使い物になります。
知識・技能を支えるのは、
その人の考え方や価値観です。
企業の理念や指針は、その価値観にまで
働きかける言葉である必要があります。

上司と部下の関係に置き換えてみると
納得がいきます。
部下の知識・技能だけを重用し、
その人となりを無視する上司。
または、価値意識や自己のあり方に疎い社員は、
企業の道具になりやすい。

極端に言えば、成長期の日本は
社員を「労働者」として「管理」することを
「マネジメント」と呼び、
「効率化」を図ることで業績が伸びた。
いま、そんな企業は支持されるだろうか。

わたしは、今日このような話を
得意先でさせていただきました。
企業が内部・外部問わず発する言葉は、
価値観やあり方を指し示すものでなくては意味がない。
企業の存在価値を言葉で明確化・戦略化する
根底にはこのような考えがあります。
これも、コピーライターの着想。


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