言葉を握りしめて
いま、いくつかの企業のミッション、ビジョン、バリューを、経営者と二人三脚で考え、作成しています。自社の存在意義や事業の目的意識を明確な言葉としてもっている企業は、強い。afterコロナでもwithコロナでも、言葉をにぎりしめ、磨くことはできる。
この流れは、大雑把には、稲盛さんの教えに近いところに根っこを見ることができるのだと思います。それはこの国の経済成長を背景として意味を見いだす経営者が多かったように思います。また、バブル崩壊、リーマンのときも、稲盛さんの理念経営は、生かされたように見受けられます。
コロナは、リーマンの比ではないとの試算もありますが、ますます事業者は自社の本質的価値を自らが定義し、磨いていかなくてはならない時代が来ます。言葉なき世界は混沌、カオスです。心だけは、明晰でありたいものです。
「言葉と経営」第2弾! noteに公開中
コロナ後の世界
新型コロナウイルスに感染した方にはお見舞い申し上げます。
一日も早い回復をお祈りいたします。
もう誰が感染してもおかしくない状況で、
自衛策としては、睡眠と食事によって免疫力を落とさないことくらいでしょうか。
CONERIの規模感では仕事がストップすることもなく、
コロナ前からの仕事が継続されています。
「コロナ前」「コロナ後」ということを最近考えます。
産業革命の前後、文明開化の前後、第二次世界大戦の前後と
大きく世の中は変わりましたが、
今回のこともそれに匹敵する状況になると予想しています。
学び方、働き方、売り方がまったく変わってしまう。
何となくやっていたことは、ことごとく消え去る。
スカイプやZOOMの会議だと、不要な資料はことごとく不要。
そういうものを作っていた人も、お役御免。
何が必要で、何が不要か。はっきりとすると思います。
平時には言っても言っても変わらなかったことが、非常時には、いとも簡単に変わる。
いまは、言うまでもなく、非常時です。
OSアカデミアで小中高既卒生に、国語・現代文を論理の観点で教えていますが、
論理というのは、これからの時代に必須のスキル。
これからの若い人を教えるのに、古い頭ではいけないと
わたしも頭脳を更新する毎日です。
CONERIのお客さまも、コロナ後の世界に生き残りをかけて、
言葉の視点で企業経営を見直し、更新をはかっています。
まずは、自分や家族など自分の大切な人たちを守ることが最優先ですが、
家のなかでじっとしながらも、コロナ後の世界に思いを馳せ、
言葉や論理で社会に貢献できることを実践していきます。
思いがすべて
CONERIが貫くところ
CONERIの信念は、「言葉と経営」、そして「クリエイティブを資源とした経営支援」。
「言葉と経営」とは、経営の中核には言葉が最重要であり、企業・組織におけるその最上位には理念が立ち、以下、アプリケーション(サイン計画や宣伝計画、社内政策など)に論理的に展開されることが重要。
「クリエイティブを経営資源にする」とは、クリエイターと事業者による恒常的な交流により、互いの持つ言葉や商習慣を少しずつすり合わせながら、一緒に面白いことを創り上げていくイメージ。先行事例に大阪のメビックが挙げられます。その民間版。
歴史的にみても、文化が成熟し花開くのは、人口が減少または停滞している時期(速水融「歴史人口学事始め―記録と記憶の九〇年/ちくま新書」。さらに「人口減少をきっかけに拡大一辺倒から価値観を転換し、文化を成熟させる方向に社会やお金の回し方を変えていくリーダーが必要となる」(同)。CONERIがお付き合いさせていただいている企業さんたちは、みな、その「リーダー」になる可能性を十分に秘めていると思っています。
CONERIは、広告からクリエイティブに入りましたが、平面を超えて、コトを起し、人、モノ、情報、お金の大きな流れを生み出すのに、クリエイティブは必要不可欠であり、さらに言えば、それを扱える企業と扱えない企業に二分される時代がきていると見ています。クリエイティブで世の中を面白く!