【これも、コピーライターの視点_98】

<インナーコミュニケーション>

CONERIにいただく相談の半分は
社内に対するコミュニケーション。
社長の考えや、企業の理念を
いかに社員の腹に落とすのか。
社長が孤立奮闘している企業が
多い実情が浮かび上がります。

262の法則に従えば、それも納得で、
優秀な動きをする2割の人と普通の6割、
良くない2割に分かれることを考えれば、
ざっと8割の人に対する
インナーコミュニケーションは
企業の大事な仕事。

目先の数字を追いかけるだけでは、
水を吸いきったスポンジに
まだ水を吸うことを期待するようなもの。
自社の事業を通して描きたい未来を
明確にしていくことで、
まずは社員の共感を得ることが肝要。
そこに魅力はあるのでしょうか?
言葉を尽くすことから始まります。


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【これも、コピーライターの視点_97】


「国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展」
のことを、わたしは、
フェイスブックに流れてきた情報を見て知り、
雑誌をめくっていると記事があり、
また人から聞いて知った。
いずれもここ10日間ほどのできごと。

情報はこのように拡散され、伝わる
のだという好例。
いずれか一つだけでも弱い。
複層的で階層的な情報の仕込みが大事。


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【これも、コピーライターの視点_96】

週末の長いポスト。わたしは、常に「近代化」というキーワードを意識して仕事をしています。近代化ということに基づいてコピーライターととらえると、それは、大量生産・大量消費をマスメディアの広告において支えた職業であったということが言えます。その時代ではもはやないので、その時代と同じことをしていたのでは、コピーライターの存在意義はとても限定的なものになってしまうと考えています。

限定的なものになってしまいますが、コピーライターの会得しているノウハウは、「課題解決」という言葉に集約できます。売れないモノ、広めたい自社の存在を、どのような言葉で、どのような道筋で届けると良いのか。こういう問いに対して、常に解決の提案を求められる仕事をしつづけてきているのがコピーライターです。いまの言葉で言うと「デザイン思考」ということになるのでしょうか。

近代化の流れに生きているのは、コピーライターだけではありません。すべての企業が、その流れのなかにあります。近代の合理主義と自我の問題に決着をつけることができないまま、万物は、ロシアの思想家G・グルジェフの言うところの「進展的衰退」と「回帰的進化」の均衡点を探るべくせめぎ合っています。そのなかで、コピーライターの仕事をわたしは「企業の存在価値を言葉で明確化・戦略化していく役割」であるととらえて実践しています。「明確化」とは、企業スローガンやキャッチフレーズ、ネーミングなど、言葉で明示すること。「戦略化」とは、企業活動の全領域「商品開発」「営業施策」「人事/教育」「広告・広報」をその言葉の軸で貫き、具体的な企業活動/プロジェクトに展開し、それを企業と二人三脚で実践・支援をしていくこと。

不確かな時代にあって、拠り所となる言葉を常にさわりながら、全社員が主体的にイキイキと生きることができる状態が、そのめざすところです。この時代におけるコピーライターの役割を、わたしはこのように考えて実践しています。まだ特殊な取り組みかもしれませんが、二人三脚できる企業が少しずつ増えてきているのは、うれしいことです。今日は土曜ですが、このような取り組みに興味を示していただいた企業とお話できる機会に恵まれました。有り難いことです。あと20年で300社と二人三脚できるようになれば、後進のコピーライターの新しい境地が見通せるのではないかと真剣に考えています。全国からお声がけください。お待ちしています!


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【これも、コピーライターの視点_95】


<勇気をもって、書いたり話したりしよう>

「考えています」というのは
パフォーマンスではなく、
どこで見えてくるかといえば、
それは「表現」しかありません。
話す、書く、行動するなど。

わたしは、コピーライターとして
常に書くことが求められてきました。
打ち合わせをしても、
漫然としか分からなくても、
次回までには、何かを言葉で表現しないといけない。
そういう立場で仕事を10年以上もやってくると
何が鍛えられたかというと、
表現力以上に、思考する力が鍛えられた。

思考のはじまりは、ものを見る眼
というのがあって、まっすぐに見るのか
批判的に見るのか、ということ。
それに、表現するには、
ネガティブをポジティブに変換する力も
おのずと鍛えられます。

考えることを主体的にさせたいと願う経営者は、
社員に「表現」までを求めると
思考がおのずと見えてきます。


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【これも、コピーライターの視点_94】


<見えない資産を持とう>

うまくいっている企業は、
見えない資産を持っています。
顧客からの信頼、学習する企業風土などは
その一例。
これは、伊丹敬之氏も言っておられること。

コピーライターとして、
言葉を納める仕事は、まだ見える仕事。
わたしの興味関心は、その言葉を
いかに企業の「見えない部分」に浸透させて、
成長する企業体質/風土を
企業と二人三脚でつくっていくかにあります。

旧来のコンサルとも違う。
コピーライターとしての言葉の開発を起点に伴う
あたらしいやり方であり、
CONERIの実証実験でもあります。

ご理解いただき、ともに実践くださっている
企業の皆さまには、感謝しかありません。
ありがとうございます!!


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