2020を振り返って

秋口から、少し息の長い仕事をいただいていて、それはパソコンの前でせっせと書く仕事で、コロナ禍にあって人と直接接触するものではない意味でありがたい限りです。
「言葉と経営」という拙著はわたしの信念の表出したものであり、出版後、ますますその信者的なお客さまとの出会いに恵まれていると感じています。つまり、言葉の力を企業経営や組織運営に生かしたいという方が、紹介や毎月の無料相談会にお越しいただき、小さいながらも、その濃い繋がりに満足した2020でした。

おそらく、思考が言葉で整理されることで、次に進みやすくなるのだと思います。わたし自身は、一億総コピーライターの時代だと思っていて、コピーライターが特に出しゃばっていく必要もないことが多いと感じています。自分で書けるものは書けば良いと思っています。ただ、プロのコピーライターの存在意義は2つ。一つは、言葉にならない思いを拾い上げて言語化してあげること。二つは、視点の開発。こんな視点があるンですよ。この視点で語る方が、愛されますよ、売れますよ。ということ。

もう、多くの人は広告に飽きているとわたしは感じています。気持ちを寄せることのできるCMもありますが、基本は飛ばしたい。ネットを閲覧している時に、広告をクリックすることは稀。個人的には不動産を探していたり、求めている車の関連はクリックもしますが、それ以外は見ませんね。それでも、企業は、モノやサービスを売りたいと願う。大切なことは「存在として気持ちいいこと」だと考えています。優秀な人とか正しい人が人気があるわけではなく、存在として清々しいまでに美しい人に人気がある時代とも感じています。企業も、同様に思います。YouTubeに割り込むような手法を採用する企業に、それは無理です。

さて、来年も、CONERIは、言葉の力を信じ、言葉の力で自社を盛り上げたいと願う経営者のお役に立ちます。さっそく岡山の企業さんから4月の新しい期に向けた理念やスローガンのお問い合わせがありました。まだ鬼が笑いますが、そろそろ年末モードで、さらに引きこもり、静かに自分の仕事をやって年を越したいと思います。皆さまもどうぞ良い年をお迎えください。クリスマスカードやお年賀の郵送は不精させていただきますこと、お許しください。ありがとうございます。


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やっぱり「言葉と経営」

昨日は、香川県立保健医療大学にて、講義を依頼いただき、看護科の1年生70名にお話をしてきました。いただいたテーマは「論理的に考え伝える力の重要性と情報倫理」。論理的とはどういうことか、ということに時間を割いてお話をしました。あくまでも、コピーライターとしての登壇です。

私は、コピーライターは、もはやメディアに宣伝文句を書くことだけが仕事ではないと考えています。もちろん、今でも宣伝文句の依頼は変わらずにあります。しかし、言葉の力で企業経営を見た場合、企業活動の最上位概念である理念やフィロソフィーになるし、それを販売の観点から見れば広告になり、社員教育の観点から見れば、クリエイターが日常的に活用している(はずの)デザイン思考に至ります。それら全てを、またはそれぞれをこれまで企業に提供してまいりました。

コピーライターが広告のコピーだけを書いていれば良いなんて誰が決めた!?
これは、亡き師匠・柴田常文氏に言われたことです。それ以来、私は、コピーライターの力を広く社会のお役に立てる局面を丁寧に探そうという意識で仕事に当たっています。

昨日の学生さんに向けての論理的な思考力、読解力のお話も、その一つ。決して難しい話ではなく、無意識のうちにやっている思考に「論理」という視点から光を当ててみただけのこと。これは「ものの見方」の話だよ、と何度か言いました。企業活動も、私は同じだと思っています。ものの見方によって、意識が変わり、日々の動きが変わり、お客さまとの関係性が変わり、利益が変わる。目先の利益に忙しい企業経営者に響くかどうかはわかりませんが、言葉の力に可能性を見出したい企業経営者と一緒に仕事ができることが、今の私の幸せの一つです。


タグ:#CONERI #コミュニケーション #言葉と経営 #デザイン思考 #企業理念 #人見

クリエイティブという魔物

 CONERIが売っている商品は、言葉であり、広い意味で大きな言葉で言うと、クリエイティブです。面白いこと、楽しいこと、常識を覆すこと。こういうことが企業経営に必要だ、必要だという以上に、企業経営の背骨になっている方がうまくいく。こういう経営者に支えられています。以前は、そういうことを積極的に説いていこうとしていましたが、最近は、分かってくれる人にわかってもらえればよいという心境です。求める側の渇望感がなければ、その後に続かないということが経験則としてわかってきたこともあります。
 クリエイティブは魔物です。中途半端に触ればコケるし、とことんやれば、どこまででも成功の地平が広がります。経営者だけが頑張っても空回りします。社員にもその精神が浸透していかなければ、わたしはただ提灯を持った社長側の人間になります。1億の金を積まれても、社長に提灯を持つことはありません。ただ、ご縁をいただいた企業の成長を望むのみで、それと提灯持ちは別の話です。
 クリエイティブとは、関係性の再構築。そのために何をするのか、具体的な取り組みは、企業によって異なります。旧態依然としたメディアバイイングと広告・広報は、その一部に過ぎません。もっと包括的で体系的なものとなります。最初は、そのあたりからお話をしています。


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【これも、コピーライターの視点_172】


<今週の動き>

 秋の長雨。週明けは、大阪からスタート。大学院でゼミがあり、夜は建設コンサル某社との勉強会&懇親会。大阪から戻れば、得意先との打ち合わせ2件、小学校のPTAの部会など。抱えている仕事は、ウェブ制作の仕事(システム会社に発注するまでの方向性を決めること&コピー)、チラシの制作、講演の原稿作成(わたしの講演ではありません)など。小さい仕事まで書き出すと10以上・・・順番にやっていくしかありません。
 水曜の夜は、国語・現代文の単科塾「OSアカデミア」の授業。今日、その予習をしていました。本文をどのように読めば良いのか、そして、設問処理の仕方を、生徒が試験のときに「再現できるように」教えないといけません。論理的に読めないと最も苦労する問題の一つ「次の欠落文は、本文中のどこに入るか。入る箇所の前の文章を終わり5文字を抜き出せ」。この手の問題は、論理的に読めなければ、皆目検討がつかず、時間が経つばかり。論理的であることは、コピーライターとしては、言葉を軸とした事業展開に必要な力です。文章で処理するのか、事業展開に応用するのかの違いだけで、わたしのなかでは「論理的に考え、表現すること」という同じ根っこから出ているものです。
 OSアカデミアは、小学2年生から浪人生までを受け入れています。論理は無学年。ものの見方・考え方ですので、無学年です。学校の先生に見捨てられた生徒が、着実に力を付けています。たくましくいきましょう。希望を捨てない生徒をいつでも歓迎します。コピーライターの仕事においては、希望を捨てない経営者とのお付き合いが多い。失敗という概念は存在しないのです。自分で自分に限界をつくらない限り、どなたさまでも気軽にお問い合わせください。


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拠り所となる言葉

拠り所となる価値観があるか。つまり、拠り所となる言葉があるか。それは企業の成長にとって重要なこと。ない場合は、価値観が散漫になる。ブランディングにとっても得策ではありません。拠り所となる言葉はあるか?
#企業風土 #理念 #共感形成 #人材教育


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