ネーミング

ネーミングの仕事を抱えています。
自社でご自身で考える企業もおありかと思います。今日は、考え方を少し公開。

無数の言葉から手当たり次第に漠然と思い悩むのは、あまり得策ではありません。
プロとしては、思いつくこともあれば、思いつかないこともあるというのは、仕事にならないから、そういうことではなく、まずは方向性を絞ります。本でいうところの目次の大項目を先に決めます。

大きな方向性は、商品の特徴から落としてくるのがもっとも考え方としては自然でしょう。
・商品コンセプトから導かれる言葉

そのコンセプトが貧弱であれば、そこに戻ってコンセプトを強化されることをお勧めします。
さらに上位概念に戻り、企業のフィロソフィーから方向性となるキーワードを見出す。
これも有効です。

いずれにしても、その企業の商品は、その企業の理念の傘下にあるものであり、理念に照らして全ては判断していくことが大事です。
あとはキャッチフレーズの開発法と同じ。
方向性はwhat、そのほwhatに対してどのように言うのかと言うhow(ネーミング案)を出していく。
このwhatとhowの2段階で整理しつつ、常に横には企業理念を判断基準として置いておくことが肝要だと思います。


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言葉は心

言葉とは心。
コピーライターは、主に商業における言葉を扱いますが、
このシンプルな定義を忘れては、共感を形成することはできないと思う。
自戒をこめて胸に刻む。


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特命に応える

社運を賭けたブランディングにオファーをいただき、
昨日のキックオフミーティングに出席させていただくなかで、
今回もやらせていただこうと腹を括りました。

わたし以上にノウハウや経験を持つ人は山ほどいると思う。
しかし、誰よりも寄り添い、その会社のこと、
その会社の一人ひとりを愛おしく思っている同業者は
他にはいないと言い切れる存在になる。
それが特命に応える第一歩。


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コピーライターの本質

コピーライターになりたいという希望者は増えているのか減っているのか。私もかつて通った宣伝会議のコピーライター養成講座は、オンラインも選択できるようになっています。コピーライターという仕事は、広告制作上に必要な職業として、それはおそらくメディバイイングに付随する仕事として、広告代理業から生まれたものだと思われます。メディアそのものが変化していく中で、コピーライターの仕事の本質は何かと考えた時、私はやはり「言葉にならない思いをそれでも伝えたい人のお手伝い」だと思います。

人は、言葉にしなければ認識できないし、認識することで人生を前に進めることもできるし、組織をうまく切り盛りする力にもなる。売れるかどうかよりも、「そこまで言えればやった甲斐がある」というあたりが、健全な心持ちのようにも最近感じます。

人を動かしたいとか、社会を変えたいとか、そういうことは一見すると高い志に見えますが、最近の私にはそれはあまり響かないことで、そんなことよりお前が変われと思うことがしばしば。私がおつきあいさせていただくお客さまに、そういうことを言い出す人はいなくなったのも良い流れだと思っています。言葉は綺麗に使うというのも、社会的なマナー。

いずれにしても、言葉にならない思いを言語化する、または自分で考える方法や筋道を整える、その辺りの仕事は、メディアの変化にかかわらず、コピーライターの仕事の本質的な部分として際立っていくのではないかと思います。コピーライター養成講座は、方法論や実例が示されることが多いですが、このようなことを誰かが言い出しているといいなあと思います。


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コピーライター_雑感

7月が終わろうとしている。チラシは校了となり、会社案内はまだボールを握ったまま。社長の思いのまとめと編集は年内いっぱいかかりそうな感じ。その他、手付かずのいくつかの仕事も8月にお引っ越し。

誰から買うか、どこから買うか。消費者としての自分自身を振り返っても、こういう判断を繰り返していることに気が付く。理念や哲学に共感できると、すごくいい関係で結ばれる。そういうことを某社にお話し、ご提案させていただき、平面に定着した。次は、社内への定着を試みる。

暑さも、エアコンの気持ちよさも思考を曖昧にしますが、気持ちだけは切らさずに、夏のうちに書き上げるべきは書き上げようと思う。世に出た広告からはわかりませんが、作り手は、その時の季節とともに記憶する。暑さのなか書いた言葉は、逞しさもあれば、爽快な突き抜け感もある。それは、作り手としての密かな愛だったりする。


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