【これも、コピーライターの視点_06】

米国パロアルトにあるIDEOで
実際に為されたデザイン思考とは
どのようなものがあるのか。
「デザイン思考が世界を変える」
(ハヤカワ)から一部ご紹介。

デザイン思考の始まりは、
課題に発見/問題の設定にあります。
薬剤メーカーによると、
患者が自分の判断でなんとなく
薬の服用をやめてしまうことにより、
年間、数十億ドルの売上を逃している
という報告があるそうです。

これは、商業上の不利益だけではありません。
患者にとっても、心臓病や高血圧などの
慢性疾患の場合の服用の順守は
命にかかわることです。
また、感染症などの場合は、
患者の自己判断は、感染のリスクに直結します。
薬剤業界にとって、課題は、「順守」にあるのです。

薬の売上を見た時に、
患者の「順守」に課題を見出し、
そして、それはテレビCMなどによる啓蒙
だけでなく、
・病気について教育する
効果的な「方法をデザイン」する
・患者が支援チームのウェブサイトや
看護師のコール・センターに助けを
求められるようにする
なども「デザイン思考」。

大事なことは、
「人を、成長する存在、考える存在」
として扱うことだと書いています。
共感の物語のなかに患者を
入れてしまうのですね。
こういう着想こそ、デザイン思考の好例です。


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【さて、何をしようか…】

業績を上げようと、宙を見つめる社長さん。
何をするか、その選択肢は多岐にわたります。
試算表の見直し、
コストの見直し、
販路の見直しと開拓、
商品開発、
設備の導入…
業績向上を見据えた
企業の取り組みの選択肢は
たくさんあります。

なかでも、「伝えること」
「社員のマインドをアップすること」は、
コミュニケーションの仕事。
ここを触ることで、
業績が好転するというのも一つの事実。
CONERIの取り組みは、
その「伝えること」
難しい言葉で言うと、
企業のコミュニケーション戦略の
構想・立案・制作・運用。
それらを、経営者と二人三脚で
行っています。
経営において、言葉にできることは
実にたくさんあります。
御社にあてはめて
考えてみませんか?


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【言葉は変わる】

企業から発せられるどのような言葉が、
市場の共感を得るのか?
モノがなかった時代は、
「我が社は、これが作れます!」
「こんな技術を持っています!」
という、いわゆるできることを
訴求する言葉が魅力を集めていました。
その言葉を、「知識・技能の言葉」と
整理しておきましょう。

時代は変わり、
いまでは、知識・技能を
自己との関係でとらえ直し、
「生き方・あり方」とのすり合わせが
腑に落ちたときに、
人は共感を覚えて、
自分の商品、自分のサービス
という実感を持つようです。

「知識・技能の言葉」を
自己との関係でとらえ直し、
「生き方・あり方の言葉」に
変換するプロセスは、
コピーライターが水面下で
やって見せるものではなく、
そのプロセスを社員教育に生かし、
社員の思考と言葉も、
生き方・あり方へと昇華していくことが
企業体質の変化に有効。

このことが、CONERIが
事業者と二人三脚する
コミュニケーションコンサルとしての
軸にあるものです。


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CONERIの仕事

昨日、銀行のあたらしい担当者が見えて、
CONERIがどんな仕事をしているのか
というお話を、銀行のことに喩えて
お話をしました。

キーワードは、
「ラブレター」と「待ち伏せ」です。
例えば、銀行が獲得したい年金の振込。
ターゲットは、年金受給者。
その人に対して、「うちの銀行口座を
振込先として指定してください」と
銀行は言いたい。
これは、そのターゲットに対して
「ラブレター」を書くイメージ。
ただ「好き! 好き!」の一点押しでは
相手は引いてしまうかもしれません。
ここに、表現を考える重要性があります。

書いたなら、
それをどこで渡すのか。
少なくとも3回は渡したいとことです。
そのためには、そのターゲットが
出没する場所で待ち伏せる必要があります。

店頭? ATM? スーパー?
新聞? テレビ? ネット?・・・
いろんな待ち伏せポイントが
考えられます。

この場合、ラブレターは
広告の制作。
待ち伏せは、
コミュニケーションポイントの創造。
カンタンに言うと、
この二つの掛け合わせが、
コミュニケーション戦略となります。

大雑把に言うと、
CONERIの仕事は、このようなこと。
これを、企業経営者(陣)と
二人三脚でで半年、1年ともに
歩いていくスタイルがCONERIです。


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「不確かさの時代」だからこそ

企業経営は
「言葉で攻め、数字で守る」とは
拙著の帯に書いていただいた
税理士・小林先生のお言葉。
数字は、過去と現在を
管理することができますが、
未来を切り拓くのは
言葉の役割です。
この方向性は、今後ますます
強まる一方です。

なぜなら、わたしたちはもはや
模倣できる成功モデルを
持たないからです。

明治の文明開化では欧米を模倣し、
その後は、国をあげて
経済を強くするという
国民に共通する目標がありました。
そこには、常に追い求めるべき
わかりやすい成功モデルがありました。

もはや、そのモデルは無効であり、
模倣する意味さえ問われる時代。
「不確かさの時代」とも言われています。
教育は社会の鏡なのか、
社会は教育の鏡なのか、ですが、
教育が変わろうとしています。

これだけのことができるようになれ!
という知識・技能を一方的に
上から教え込むという時代が
終わりを迎えようとしています。
知識・技能は「活用」して、
不確かな未来を切り拓かなくては
なりません。
そこに、思考力・判断力・表現力
というものが重要視され、
授業法は、アクティブラーニング
の導入が急がれています。

このような時代を背景に、
事業者の「企業理念」の
変化の必然があります。
もし、成功モデルの効率的な模倣で
財を成した事業者があれば、
この先の唯一無二の価値を求めて
理念をあたらしく打ち立てるのが
合理的だと考えられる時代。

不変と思われているかもしれない
企業理念は、社会の変化とともに
ある程度の柔軟性を持たせて
変えていくことも一つの選択肢。
新しい酒は新しい革袋に盛れ
という故事のとおり。

企業理念をあたらしくする支援は、
CONERIの得意とするところ。
時代がかわっても存立価値のある
御社で在り続けるために。


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