【これも、コピーライターの視点_42】

課題にぶつかると、
俄然、やる気も出て、懸命な姿勢を見せる経営者も、
課題にぶつかるまでは、漫然とした日々。
これは、大人も子どもも共通するのではないか。
夏休みの終わりに宿題をする子どもは、
課題意識に芽生えた状態です。

課題が見つかるとは、
人のカラダで言うと、不調を訴えることに似ている。
時すでに遅しのことも。

課題の発見は、経営において重要なことで、
それ以上に、日々のセルフチェックが大事。
どのような視点で評価し、現実に意味を見出すのか。

体温を毎日測るというような行為。
自分の平温を知っていると、
それを基準に、チェックができる。
コミュニケーション戦略も、
指標を持ち、それに沿って日々チェックできる
という状態が、課題の発見を早めてくれます。
では、指標をどう作るのか。
そこが問題となってきます。
やることは、いくらでもあるのです。


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【これも、コピーライターの視点_41】

不都合な真実と向き合うことを恐れると、
企業は衰退します。
百貨店の人気が低迷している
という事実は数字で見えても、
かつての栄光が邪魔をして、
その真実をそれほど重要なこととして
受け止めないでおこうという経営幹部は
少なくなかったと聞きます。

もう自社の業態に誰も興味を持たないのだ
と認めてしまうと、まだそこからの転換の模索も
やりようがありますが、
それさえ認められない役員会では、
その先の未来は、消されたも同然。

不都合な真実は、
調査段階から消えてしまうこともありますが、
そこに外部の客観的な眼があることで、
見えなかったものが見えるというもの。
なぜ、企業に外部の眼を入れる必要があるのか
という問いに対する一つの回答。


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【これも、コピーライターの視点_40】

「西武小田原店」(神奈川県小田原市中里)が
来年2月28日で営業を終えることになった
というニュース。

「買い物客としてのわたし」からすると、
どの小売店も、売っているものは
それほど違わない(贔屓にしているブランド
が置いてあるとか無いとかはあるにせよ)
と思うのですが、小売業の看板は栄枯盛衰。

いまや、西武は、
「セブン&アイ・ホールディングス傘下の
百貨店大手『そごう・西武』は」と説明され、
かつて(1980年代くらいがイメージ的には
ピークか?)の輝きはありません。

コンビニもスーパーも思うのですが、
売っているものに大差はないし、
コンビニに至っては価格も大差ない。
でも、贔屓にしたい看板(ブランド)は人それぞれ。
現実(店員さんの対応やサービスなど)が
イメージを作るのか、
イメージがリアルに影響するのか。

いずれにしても、店や企業の何を「伝えるか」
という問題は、経営を左右する大きな問題です。
しかし、その重大さに気づいている経営者は少ない。
気づいて、そこに投資をする経営者は、もっと少ない。
まともにやるだけで、頭ひとつ抜け出せる領域です。


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【これも、コピーライターの視点_39】

「わたし、レオパレスに住んでいるの」
なんて言うCMが流れています。
女子大生のセリフで、
シーンは、大学の授業の休み時間。

一視聴者としての感想にすぎませんが、
レオパレスのイメージを変えていっているな
と思いました。

現在のわたしのレオパレスのイメージと言えば、
長期出張族の住まい、
または、単身者用住まいという認識ですが、
大学生の一人暮らしのニーズを掘り起こしにかかっているな
という感想を持ちました。

当事者、この場合であれば、
ターゲットとしたい女子大生に
「住んでるの」と言わせるというのは、
イメージ戦略としては、強く印象に残ります。

もちろん、「だから、土地オーナーさん、
レオパレスを大学生向けに建てませんか」
というもう一つの大きなターゲットも
意識しているように思います。

まあしかし、「わたしレオパレスに住んでいるの」
なんて、大学の教室で言いませんけどね。
そこがCMの面白さでもあります。


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【これも、コピーライターの視点_38】

パンフレットの制作の仕事を
何本か抱えています。
いずれも「取材」 に始まります。
コピーライターは書くことができる
という技術だけでなく、
書く内容を、
意図やねらいに即して引き出すということが
仕事の最初に来ます。

ただ漫然と聞くのではダメで、
気づく、引き出す、言葉にする、
そしてまた新たなフェーズで相手が気づく
という連鎖が求められます。
コピーライターと話をすることでしか気づかなかったこと、
言葉にならなかったことというのがあれば、
その取材は成功と言えます。

このあたりは、
実際にパンフレットの原稿を書く
(言葉に定着をさせる)コピーライターが
取材して書くという一連の仕事を請け負うことの
一体感に意味があると思います。


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