明けましておめでとうございます(2021)
本年も、CONERIをよろしくお願いいたします。
いまは元日の19時過ぎ。テレビで、コンビニ各社の「イチ押し」のお惣菜やパン、スイーツを一流料理人が「合格」「不合格」とやっています。コンビニの開発担当者が「合格」が出るように祈り、結果に涙しています。嬉し涙、悔し涙、悲喜交交。彼らの姿を見て、わたしは、こういう人と仕事がしたいと思いました。
気持ちを込めて、魂を込めて作ったものを、なんとか言葉で売って欲しい。そういうオファーを今年もお待ちしています。自社のアプリをスマホに入れてもらえればOKとか、ウェブをとりあえず作っておけば OKという、いわゆるデジタルの「仕組み」で売ろうとする流れがある中で、その中の言葉に期待し、魂を乗せたいと思われる方との出会いに恵まれることを希望します。
今年も、皆さまにとって、そしてCONERIにとっても最高の幸せを掴む年となりますよう。
言葉は、未来をつくっている
小学生から高校生、既卒生と毎週関わっていると、子どもはいつまでも子どもではないという当たり前のことに気づかされます。小学4年生を10歳とすれば、およそ10年後には社会で一緒に仕事をしているかもしれないし、高校生は、数年後に・・・と、連続した時間の中で彼ら、彼女らは、私たち大人の生写しのように、教わったことや目にしたことなどをそれぞれに判断し、価値観に高めて未来を切り開こうとしています。
つまり、企業が発した言葉だって、子どもは敏感に察知し、自らの判断によって価値観の一つになったりならなかったりしているはず。企業が宣伝で発する言葉、企業理念として最上位に据える言葉。その言葉に従って働くお父さん、お母さん。その理念に感謝し、家庭で会社を褒める親、ひどい価値観の会社なら、家庭で愚痴が絶えない親。そういう全てを子どもはしっかりと見て、自ら判断し、生き方を試行錯誤しています。
私たちは、未来をつくっています。できれば、窮屈ではない未来がいい。できれば、寛容な社会をつくりたい。できれば、面白い未来にしたい。できれば、一人ひとりが輝いて立って欲しい。子どもたちのことを思うと、未来をつくる立場として、責任感も生まれます。いずれは、その子どもたちに支えられ、助けられて生きていくのが人の世。そういう視点で、企業として、社会にどのようなメッセージを発するのが良いかを考えてみるのも大切だと思います。
ネーミングの議論
今日は、お客さまとZoomでミッション、ビジョン、バリュー、そしてブランドネーム開発のご提案。
AIが発達すると、こういうアイデアも、複数の言葉の組み合わせの最適化を勝手にやってくれるのだと思いますが、わたしが大切にしているのは、経営者のお人柄や信じて歩んできたこれまでのことや、未来への眼差し。そういうものは、AIが推し量るにしても、もう少し先のことになると思います。
ご紹介いただいた九州の事業者様で、もはや県をまたいで九州には行けないので、オンラインでのご提案。
しかし、メールよりも伝わるし、一度お会いしていれば、オンラインもありだと思います。
明日は、岡山のお客さまとミッション、ビジョン、バリューの開発会議。
もちろん、オンライン。
こちらも、現地には複数回足を運んでいます。
現場の空気感を取材することは必須ですが、オンラインも活用次第で生かしようは十分あると思います。
言葉を握りしめて
いま、いくつかの企業のミッション、ビジョン、バリューを、経営者と二人三脚で考え、作成しています。自社の存在意義や事業の目的意識を明確な言葉としてもっている企業は、強い。afterコロナでもwithコロナでも、言葉をにぎりしめ、磨くことはできる。
この流れは、大雑把には、稲盛さんの教えに近いところに根っこを見ることができるのだと思います。それはこの国の経済成長を背景として意味を見いだす経営者が多かったように思います。また、バブル崩壊、リーマンのときも、稲盛さんの理念経営は、生かされたように見受けられます。
コロナは、リーマンの比ではないとの試算もありますが、ますます事業者は自社の本質的価値を自らが定義し、磨いていかなくてはならない時代が来ます。言葉なき世界は混沌、カオスです。心だけは、明晰でありたいものです。
「言葉と経営」第2弾! noteに公開中