【これも、コピーライターの視点_37】

企業の吸収合併などで社員数が増えるときに備え、
自社の価値を言葉にして明文化しておきたい
という要望がありました。
理念や指針はすでにあるので、
広い意味で「ブランド価値」を言語化する
というのが、この場合の仕事となります。

誰かの頭のなかにあって、
明文化されていないことを暗黙知といいます。
これまで、一つの企業で暗黙知として共有できていたことを、
形式知化することで社内外へと共有することができます。

共有できるだけでなく、
それをもとに、議論し、発展させていくこともできる。
社内にある(社長の頭にある)暗黙知を
形式知化することで、社員との共通言語が生まれ、
対話が起こるきっかけになるからです。
それが、企業の成長にどれほど大きいことかは、
わたしがいまさら言うまでもありません。


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【これも、コピーライターの視点_33】

fastの時代は、企業コミュニケーションも
効率の時代でした。
一斉に同じ情報を全国に伝えることにおいて、
マスメディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオなど)
は、優れた威力を発揮すると
信じて疑うことはなかった時代。

インターネットの出現あたりから、
マスメディアは、ネットとの相対比較に
さらされて、互いの特徴を生かし合うようになってきました。

メディアの変化にあわせて、
わたしたちの気持ちも変わってきました。
説得をされたくない、というのは
その一つだと言えます。
説得ではなく、共感したいのです。

説得は、fastのコミュニケーションとすれば、
共感を丁寧に広げていくのは、slow。
「わたしだけのもの」が欲しいという時代に、
全国一律の広告の意味が限定的になるのも
うなずけることです。

企業コミュニケーションは、
広告という一つのフェーズではもはや手におえず、
起点となる理念から、企業内の風土、文化に涵養しつつ、
総体として多角的に、順を追って構築することが肝要。
急がば回れの精神です。


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【これも、コピーライターの視点_29】

コピーライターの資質の根底には、
人間を見つめる温かなまなざしが必要です。
そのうえに、マーケティングや
コピーライティングの技術が立ちます。

人間を見つめると、そこには
人に共通するものがあり、
それが共感を誘うことがあります。
それは、人間の本質であることが多い。

吉本新喜劇などを見ているとよく分かりますが、
人は権力への媚びへつらいとそれへの反発心の
両方を持つ生き物だとわかります。
媚びへつらい、権力に取り入り、私腹を肥やす人を
時にうまいなあと感心する一方で、
自分はそうしない潔癖さや潔さに生きようと
意を固くする心情も持つものです。

同様に、人の二面性には
臆病さと大胆さ、賢さと狡さ、抑制と爆発
などがあり、人は矛盾する考えに折り合いをつけながら
生きているのだと言えます。
それらを、人の愛すべき愚かさとして
面白く描いているのが新喜劇でしょうか。
広告表現においても、
同じような視点を見ることができます。

人の愛すべき愚かさ。
わたしは、いつもそのことを思います。
社長は立場でものを言うことも組織として必要ですが、
真に愛されている社長は、
そうでありながらも、愚かさを見せる強さがあり、
それは、結果として、親しみや愛されることにつながる。

企業を代表する言葉は、あまり固くせず。
柔らかさの一つは、人に共通する
愛すべき愚かさであったりします。
そこにも、大いなる共感は生まれてきます。


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【これも、コピーライターの視点_25】

これからの時代の企業経営において、
「言葉」は必須であり、
それを的確に持てる者と
そうではない者との間には
大きな格差が生じるのではないか
という思いがわたしにはあります。

モノやサービス自体に差異が見出しづらい時代に、
または、人は自分の世界観を丁寧に構築したがる時代に、
企業は、パーソナリティーとかキャラクター、
こころざしや生き方/あり方にこそ、
他との差が生まれ、
そこに人が惹かれる要因が形成されていくからです。

それらのことを的確に表現できるツールとして
言葉は最適であり、必須です。
写真などでも表現できますが、
写真の方針は、起点となる言葉から生まれます。
ビジュアル・デザインも同様に言葉が起点。

著書「言葉と経営」は、
このような言葉の時代に、
誰でも扱える言葉は経営者が自分で扱うことが
増えてきていますので、
そのヒントになればという思いもあって書きました。

または、自分では書けないという場合に、
わたしの視点やまなざしを150のコラムにして
したためたものとなります。

生き方/あり方、こころざしは、
様々な表出の方法があり、
それを経営者と一緒に考えていくことも
わたしの仕事の一つです。


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【これも、コピーライターの視点_17】

多くの経営者は勉強熱心で、
本を読んだり、セミナーに出かけたりします。
そこで、経営のノウハウに近いものを
得ているのではないでしょうか。

わたしが経営者と二人三脚するなかで、
よく感じることは、
「それ、知ってる」という一言に
象徴されます。

学んだ知識と、現場とがリンクしていないのです。
現場での困りごとや課題をお聴きしたのち、
それを解くための理論を体系的に示したとき、
「それ知ってる」という言葉に出会います。

その社長の学びは無駄ではなかった。
しかし、現場での出来事との関連が見えないと、
無駄になっていた。
現場に入り、経営者と二人三脚するわたしの立場は、
実践を見通した理論、
実践から理論に戻す
という抽象と具体の名人であることが求められます。
社長がせっかく学んだ知識を無駄にしないために。


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