言葉は、未来をつくっている

小学生から高校生、既卒生と毎週関わっていると、子どもはいつまでも子どもではないという当たり前のことに気づかされます。小学4年生を10歳とすれば、およそ10年後には社会で一緒に仕事をしているかもしれないし、高校生は、数年後に・・・と、連続した時間の中で彼ら、彼女らは、私たち大人の生写しのように、教わったことや目にしたことなどをそれぞれに判断し、価値観に高めて未来を切り開こうとしています。

つまり、企業が発した言葉だって、子どもは敏感に察知し、自らの判断によって価値観の一つになったりならなかったりしているはず。企業が宣伝で発する言葉、企業理念として最上位に据える言葉。その言葉に従って働くお父さん、お母さん。その理念に感謝し、家庭で会社を褒める親、ひどい価値観の会社なら、家庭で愚痴が絶えない親。そういう全てを子どもはしっかりと見て、自ら判断し、生き方を試行錯誤しています。

私たちは、未来をつくっています。できれば、窮屈ではない未来がいい。できれば、寛容な社会をつくりたい。できれば、面白い未来にしたい。できれば、一人ひとりが輝いて立って欲しい。子どもたちのことを思うと、未来をつくる立場として、責任感も生まれます。いずれは、その子どもたちに支えられ、助けられて生きていくのが人の世。そういう視点で、企業として、社会にどのようなメッセージを発するのが良いかを考えてみるのも大切だと思います。


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【これも、コピーライターの視点_111】

<企業の目指す姿として>

企業組織に、学びの文化があるかどうかで
その組織の成長率は大きく変わってくる。
わたしは、企業とお付き合いさせていただきながら、
常々そういうことを感じます。
社長だけが学んでいてもダメ。
社員の一人がそれを黙ってやっていてもダメ。
ダメというと言い過ぎかもしれませんが、
大事なことは「学びあう」という風土。

そういう企業は、社員が幸せそうである。
社員がいろいろな活動でおもしろくてたまらない
という表情を見せている。
憧れの対象がたくさんあり、
それに向けてのがんばりが楽しい。
そして何より、そこに笑顔と笑いが絶えない。
企業のあり方として実現は容易ではないが
(容易ではないから、
お金を払ってわたしが呼ばれているのだろう)
目指す姿として価値や意味のあるものである。

その核には、ぶれない言葉がある。
企業が目指したい姿を示す言葉があり、
企業が創りたい価値を描く言葉が明晰である。


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【これも、コピーライターの視点_102】


<勇気はいるが、強くなれる>

自分の考えや思いを人に伝えるのは
勇気のいることです。
昨日、わたしはコピーライターの発想法を整理し、
それに基づいた土木の未来について、
土木の専門家の前で論じましたが、
どれだけ考え抜いた論でも、
いざ発表するときには勇気のいるものでした。

反論はでないか、
共感してもらえるか、
という心配が先立ちはしますが、
それも、発表してしまえば
多様な意見を受け止め、
修正すべきは修正し、
加えるべきは加え、
持論がさらに強くなるもの。

何より、発言することで、
黙っていては築けなかった人間関係が生まれる
ということも良いことの一つ。
人は、考えや価値観に集まってくると言えます。
企業でも同じことが言えます。
自社の考えや価値観をわかりやすく表明することは
経営にとって不可欠なことです。


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【これも、コピーライターの視点_07】

昨日は、課題意識や問題の設定について
書きましたが、少し私たちの手元に
話題を戻してみたいと思います。
それは、言うほど簡単ではない、という認識です。

薬の売上以上に、医療制度そのものを
脅かしている問題は何か。
それは、「順守」の問題であると
誰かが「発見」しなくてはいけないし、
「発見」して「発言」しなければいけない。
それが「正解」とも分からないのに、
大方の傾向やデータを分析し
「大いなる仮説」として発言することは
多少の差はあれ、勇気が必要です。
自己肯定感が必要です。

内閣府の調査(平成26年版 
子ども・若者白書(全体版)特集1自己認識 )で、
「自分に満足をしている」という質問で
日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、
フランス、スウェーデンの各国で調査した結果、
日本人がもっとも低くて45パーセントくらい。
あとの国は、低いのが韓国の70%、
アメリカでは9割の若者が
「自分に満足をしている」と回答しています。

つまり、日本の若者は諸外国と比べて、
自己を肯定的に捉えている者の割合が低く、
自分に誇りを持っている者の割合も低いと分析。
これは、「デザイン思考」のベースになる力です。

唯一解にたどり着くことを求められた教育は、
仮説や戦略、見通しといった
正解じゃないかもしれないという着想を
たしかなものにしたり、表現したりする力を
奪っていたのかもしれません。

しかし、これからの世の中は、
絶対的な正解などなく、
大いなる仮説と検証の繰り返しでしか
成長・発展しないのです。
さて、困った、と思いますか?
それとも、楽しい!と歓喜に沸きますか?


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言葉の質的変化

企業などに就職するとき、
わたしたちは、「何ができるか」
という視点で自分をPRします。
教育の言葉で言うと「知識技能」です。
それは当たり前のことで、
企業は、何かある一定の役割を
雇用者に求めるので、
雇われる側は「自分はこれができます」
というPRをするのは当然。

しかし、そこがクリアになった
たとえば中堅どころの社員から、
経営者は「生き方・あり方」の言葉を
求めるようになっていきます。
「自分は、こうしたい!」
「こうありたい!」ということを
社員が自由闊達に口にできる社風から
創造的な仕事が生まれてくる。
そういうことを、経営者は
肌感覚でつかみ取っているようです。

知識技能の言葉から、
生き方・あり方の言葉へ。
それは、できること(商品やサービス)に
差別化の要因が見出しづらくなった
時代の必然とも言えます。
生き方・あり方を指向する言葉を持つ方が
これからの時代は生きやすいと言えます。
企業も個人も同じです。

事業者は、CONERIと二人三脚するなかで、
このような言葉の質の変化を
無理なく乗り越えられる力を
身につけようとしています。
これも、コピーライターの
あたらしい仕事の一つ。


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