【これも、コピーライターの視点_129】
<理念とか指針とか、どのようなものか>
子どもの野球チームの新体制にあたり、
理念と指針を設け、
チームづくりに役立てています。
その一部をご紹介します。
まず、スローガンを立てました。
「世界一、野球を楽しもう!」
です。楽しくやって欲しいという
単純な願いがあります。
次に理念がきます。
それは、「楽しく」ということを
噛み砕いたもの。
野球の楽しさは、出来るプレイが
増えていくこと。
しかし、チームプレイである以上、
自分一人だけができてもダメ。
そこで、
「誰一人ひとりぼっちにせず、
みんなで出来ることを
一つずつ増やしていこう」としました。
指針は、それを具体的に達成するすべ。
それは
・良さをほめあい、高めあう。
・できないことを、補いあう。
・積極的にかかわりあう。
の3つです。
これに基づき、野球ノートを通して
毎回めあてを持ち、
互いのめあてを発表しあい、
ふりかえりをして、
チーム作りをしています。
企業も組織もまったく同じ手法を活用して
成長を遂げることができます。
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【これも、コピーライターの視点_128】
<豊かな下草>
革新的な新商品や
企業経営の仕組みの変化などは、
ある日突然生まれるものではなく、
豊かな対話の環境や
思ったことを気軽に発言できる
企業文化があってこそ
ようやく芽生えるものだというのが
CONERIの仮説。
それは、2人以上集まったときの
互いの関係性であり、
既存の企業においては、
教育的なアプローチによって
変化を試みています。
成功した目を引く変革が巨木とすれば、
日々の眼に見えない変化や文化の蓄積は
下草みたいなもの。
豊かな下草とは、つまり言葉。
豊かな言語環境から生まれるというのが
CONERIの考えであり、
企業において実践している取り組みです。
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【これも、コピーライターの視点_127】
<言葉の展開>
昨日、得意先から年明けに掲載となる新聞広告案がまとまったと連絡があり、見せていただきました。今年の夏くらいからずっと準備していたものです。企業の存在価値を言葉で明確化・戦略化した一つの成果です。その言葉をもとに、社内ではすでに新商品の開発やかつて「社員教育」と言われた領域のあたらしい学びの場の創造がはじまっています。この時代のコピーライターとして、一つの理想的なあり方がカタチになりつつあると言えます。
もちろん、その新聞広告には、言葉があります。その言葉は、社員一人ひとりの拠り所となり、日々の活動に展開できる言葉。生きた言葉、機能する言葉です。人は言葉に生きるとは限りませんが、それでもやはり、拠り所となる言葉を握りしめておく方が、わたしたちは生きやすいのではないかと思います。事実、その言葉を具体的に展開したのが、新商品であり、学びの場の創造につながっています。
今日・明日の仕事が回っていながらも、3年、5年、10年の先が見えない。そういう悩みから企業に呼ばれることがあります。そのとき、企業は業績がパッとしないのかというと、必ずしもそうではありません。業績が好調なうちに、次の一手を打とうとしていると言えます。では、何に違和感を持って、危機意識を抱くのかといえば、一つは、社員の働きや社内の雰囲気。もう一つは、商品やサービスの動き具合。動きが鈍る感じを覚えるのでしょうか。
言葉は概念であり、概念であるうちはそれで飯が食えるものではありませんが、その言葉をもとに、具体的に社内が動いていくと、それほど強い組織もありません。その強さが、他社との差別化要因を創り上げます。商品が動いていくようになることはもちろん、その根底には、社員のイキイキとした日常があり、ともに働きたいと人材の採用にも功を奏します。死んだ言葉か生きた言葉か。同じ言葉を軸とした経営でも、そこには天と地の差がありますが、それを見極めることができるのもまた、プロのコピーライターの仕事だと、改めて気を引き締めた次第です。
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【これも、コピーライターの視点_126】
<次の一手>
新聞の広告紙面を活用した「通販」なるものは、
1800年代のアメリカに端を発しています。
(わたしの記憶が正しければ)
当時は、画期的な手法であり、
そこに載せられた商品に、
「バラ」なんてのもありました。
アメリカの住宅の広い庭にバラ園を作ろう
という触れ込みで、その種を送るのです。
バラにとどまらず、レコード、コーヒーと
商品はどんどんと増えていき、
新聞の広告枠でモノを売るという手法が
定着し、日本にも及びました。
新聞の広告枠はテレビになり、
公のメディアではなく、
個別のお手紙であるダイレクトメールなどへと
手法は多様化していき、現在に至ります。
およそ100年から200年弱で
その仕組みは誰もが知るところとなり、
ネットの出現もあって、
相対的にその価値が問われています。
先日の某社からの問い掛けは、
DMが効かなくなったという課題。
アメリカを見ても、模倣できることは
ごく限られたものしかない時代。
ネットをたたいても打開策は出てきません。
考えるしかないのですが、
考える材料が乏しければ、
出てくる対策も、陳腐なもの。
たしかな見通しを立てることに、
CONERIは少しはお役に立てたのではないか
と思います。
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【これも、コピーライターの視点_125】
<生きた言葉>
言葉には、死んでいる言葉と
生きている言葉があると感じています。
生きている言葉は、人の心に働きかけ、
気持ちを揺さぶる。
時に激しく。時に心地よく。
そして、行動や意識の変容を促す。
コピーライターの考える言葉は、
そうでなくちゃ!というのが
わたしの信条です。
そうであればこそ、
広告として外部に機能するだけでなく、
企業内部にも働きかけることができ、
言葉が経営に有意であると言える
のだと思います。
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