【これも、コピーライターの視点_28】
「言葉の経営」と言われて
まず何からすれば良いのかという質問の回答。
企業における言葉の最上位は、企業理念です。
Corporate philosophyともstatementとも言われます。
広告の方が露出が華やかで、
広告表現が先に立ちそうに思えますが、
理念は、すべてに優先します。
企業経営をデザインするという着想は、
1970年代前後に、すでに中西元男氏が提唱し、
CIの火付けとなったことで、
企業はロゴマークを持ちましょう的な曲解を生み、
実際、ロゴマークをつくったり、
漢字の社名をカタカナにする
というようなことがブームになったことがありました。
当時を振り返ると、最上位に理念を掲げている企業は
ごく一部ではないか。
または、理念を掲げていても、それが壮大すぎて、
総論賛成までは良いけれども、
それ以降、自社は、または自社の社員一人ひとりは
どのように動けば良いかが見通せない
力のない言葉が額縁に入れられて
社長室に掲げられているに過ぎない
という例は枚挙にいとまがありません。
理念が、機能する言葉になっているのか。
とにかく、わたしが企業にかかわることになったときに、
最初に目がいくのは、そこです。
理念の具体的(論理的)な展開が
ロゴマークであり、企業スローガンであり、
指針であり、営業方針であり、営業ツールであり、
広告・広報であり、サイン計画であり・・・
なのです。
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【これも、コピーライターの視点_24】
共感の時代だと言われ、
共感をでっちあげることはできるか?
セオリー通りにすれば、無理ではない
というのが、その答えでしょうか。
しかし、心底好きでやっている人から醸し出される
オーラのようなものをでっちあげることは
ほぼ不可能に近いと思われます。
事業者にはいろいろあって、
好きで好きでやっている経営者もあれば、
事業を受け継ぎ、好き嫌いは二の次で
継続されている経営者もある。
その善し悪しではなく、
それぞれ事情や都合を抱えていてもなお、
共感の時代にコミュニケーションをはかって
自らの市場を獲得する必要があることに
変わりはありません。
経済成長期に比べて、
報われることの少ない時代かもしれませんが、
丁寧に共感の輪を広げていくことが
揺るぎない事業の土台となります。
その共感とは、具体的に言うと、
人の気持ちの高まりや温かさみたいなもので、
それは、すべてのコミュニケーションポイントにおいて
求められることとなります。
そこには、やはり言葉があるのですね。
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【これも、コピーライターの視点_22】
CONERIの顧問先には、
従業員数名から数百名まであります。
それは、わたしとの時間の過ごし方に
違いが出てきます。
従業員数名のところは、
社長とわたしという1対1。
数百名規模になれば、
例えば、広報部総出とか、
役員らとわたしという複数になります。
複数のメリットは、
互いに学びあえるというところで、
その力はバカにできない。
それは、家庭教師が良いのか
集団で学ぶ学習塾が良いのか、
ということに似ているように感じています。
家庭教師は、わかるまで
自分のレベル/ペースで教えてくれるが、
そこに甘んじてしまうことも。
他者との切磋琢磨が
集団ごと引き上げるという現象は、
わたしが複数と対峙するときの
大きな魅力です。
いずれもメリットがありますが、
役員複数とやっても、
最後は、社長との会食になって、
社長と深くお付き合いすることがあり、
それはそれで、トップのむつかしさを
知ることになります。
いかようにでも
CONERIの活用方法はあるということです。
それぞれに良さがあり、
事情に応じて活用形態を変化さえていくことが
賢明だと思っています。
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【これも、コピーライターの視点_20】
採用の面接をしてください。
という得意先からのご希望がありました。
人を採用することは、
経営者にとって、一大事。
金銭的にはクルマを買うくらいのことですが、
モノと人とは大違いで、
一度雇うと、簡単に解雇もできません。
(簡単に解雇できる契約もありますが、
人道的・倫理的にはしづらいですね)
わたしは採用のプロではありませんが、
コピーライターなりに視点を持っている
という点においては、
面接に重要な役割を果たせていると思います。
求職者の側から言うと、
言葉にならない思いをすくい上げて、
話を広げてあげることはできます。
こうやって書いていると、
企業は求人の観点からも、
すべてが言葉でできているのだと
気づかされます。
もちろん、ただ饒舌なだけの上っ面の言葉を
そうだと感じたり、見抜いたりすることも。
言葉(表現)は氷山の一角であり、
その下には膨大な思い(思考)がある。
両方とも大事ですが、
わたしは、その水面下の方を
いっそう大事にすることが、
人に対するやさしさや温かなまなざしに
つながると考えています。
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【これも、コピーライターの視点_19】
「広告賞」というものを
少しお話してみたいと思います。
わたしは、2006年に、コピーライターの登竜門
と言われる「宣伝会議賞」をいただいて
コピーライターとしてデビューしました。
コピーライターとはとくに資格があるわけではなく、
そうだとしても、広告賞を獲っておくことくらいは
説得材料として必要だろうと考えていました。
その後、
2006年 C-1 グランプリ(東京コピーライターズクラブ)準グランプリ受賞
2007年 朝日広告賞(月間賞)受賞
2008年 第38 回四国新聞広告賞(優秀広告賞)受賞
と受賞を重ねました。
それはそれで、広告代理店などとの仕事では
ある程度有利に働いたかもしれません。
同じ業界で、この賞の意味がまだ分かるからです。
しかし、企業と直接取引するときに、
いくばくの説得材料になったかは不明です。
経営者と話をするたびに、
クリエイターと事業者の生きている文脈が
まったく違うことを知らされます。
業界内で、表現を誉めあっても、
企業経営にそれがどれほど貢献したものかを語らなければ
経営者は動かない。
そう思ったとき、わたしは広告賞から
熱が覚めました。
所詮、業界内の自己満足ではないか、
ということです。
クリエイターが企業経営に貢献するという視点では、
表現は確かに有効な指標の一つですが、
それは、氷山の一角に過ぎず、
その下の表現に至る過程や戦略にこそ、
経営者にとって重要な要素が詰まっていることを
次第に理解するに至ったのです。
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