建和住宅株式会社(山口県)



人は、そこになぜ集まってくるのか? 競合他社から頭一つ抜け出すことのできる記号として「屋号/ブランド名」とその「ロゴデザイン」は、この問いに対する一つの答えです。クライアントは、住宅を建てる工務店。そのネーミングです。
「ハノン」はピアノを習ったことのある方にはおなじみかと思いますが、指を動かす練習用に書かれた曲ばかりが載った教則本です。丁寧に生きたいと願う人をお客さまとしたいと言うクライアントの意向を、ニュアンスとして出すことがわたしの仕事です。丁寧に暮らすということは、日々の細事をおろそかにせず、暮らしに一定のリズムを与えるが大切です。音楽用語から「ハノン」を着想した意味は、このあたりにあります。その意図を、ロゴ化したときの最下部に「Life design shop」というコトバで表現しています。
一目見て、「この世界観は自分のものか、違うか」という判断を私たちは下しています。「自分のもの」だと思わせる力だけでなく、逆も真なりで「自分の世界観ではない」と思わせることもできないと、見当はずれの見込み客の相手に骨を折ることになってしまいます。ロゴ化に当たってのデザインは、グリーンフィールドグラーフィクさんの仕事です。

CL :建和住宅株式会社(山口県)
CD/C :人見 訓嘉(CONERI)
AD/D:greenfieldgrafik inc.